ちょうど1か月前、7月31日のブログ「室内では靴を脱ぐ?」で、踵の支えがないビーチサンダルが、足の疲れやすさに関係しているのかもしれないという話を書きました。
今回は、その続編です。
夫に踵のサポートがあるサンダルをプレゼント
夫は以前から右足の指がやや浮き気味で、6~7月には右膝の外側にも痛みがありました。
施術によって痛みはいったん緩和したものの、日常生活を見ていると、気になる習慣がいくつかありました。
仕事場以外ではビーチサンダルを履き、車の運転は裸足。そして、歩くときには足の親指を持ち上げるような動きも見られました。
「どうして裸足で運転するの?」
と聞いてみると、理由がありました。
職場で指定されている靴は、硬くて足底もしっかりしているため運転がしづらい。
一方、ビーチサンダルのように踵が固定されない履物での運転は、ブラジルの交通法規で違反とされています。
そこで、
「靴を履き替えるのも面倒だから、じゃあ脱いでしまおう」
となったそうです。
足を見てみると、前脛骨筋はいつも緊張しているような状態で、押すと痛みがありました。
さらに、普段履いていたビーチサンダルは鼻緒が細いタイプ。
鼻緒が細いサンダルは踵が浮きやすく、その分、脱げないように足の指に力が入りやすくなることがあります。
そこで、夫にお願いしたのは3つ。
① 運転するときは面倒でも靴を履く
② 踵が浮きにくく、鼻緒が太めで足をしっかり支えてくれるサンダルにする
③ ガニ股歩きにならないように気をつける
まずは1週間ほど試してみました。
ところが、やはり靴を履き替えるのが大変とのこと。
ちょうど誕生日も近かったので、思い切って踵紐のあるサンダルをプレゼントしました。
ブラジルでは、男性用で踵紐のあるサンダルはまだまだ種類が少なく、普通のサンダルよりもかなり高価です。
それでも、私が一番怪しいと思っていた原因が「足を脱げないようにするための余計な力」だったので、
「これでうまくいけば、痛みが解決するかもしれない」
と思い、試してみることにしました。
踵を支えるサンダルに変えた結果
踵のサポートがあるサンダルなら、法律上も運転ができるため、職場の靴から履き替える必要もありません。
つまり、
「足の指を持ち上げてサンダルを脱げないようにする」という習慣を減らしやすい。
これも大きなメリットでした。
そして、1か月後。
結果は――
思った通り、痛みがなくなりました。
前脛骨筋を押しても痛みはありません。
1か月経っても膝の痛みも出ていません。
さらに、右足の浮き指まで少しずつ改善してきました。
そのとき履いていた踵紐のあるサンダルがこちらです。

今回は踵紐が少し太めのタイプでした。
ただ、踵紐は太ければ良いというわけでもありません。
人によっては太い紐が擦れて合わないこともありますし、細い革素材の踵紐のほうが足に合う方もいると思います。
もちろん、革素材になるとお値段もさらに高くなってしまいますが……。
ストレッチより、まず「習慣」を変えてみる
実は、夫には足のストレッチもするように伝えていました。
でも……3日坊主で続きませんでした(笑)。
それでも痛みがなくなり、前脛骨筋の圧痛もなくなったことを考えると、今回についてはサンダルを変えたことが大きく影響した可能性が高いと考えています。
もちろん、これは夫の場合の一例です。
同じような症状があっても、原因が同じとは限りません。
ただ、今回あらためて感じたのは、
「痛いところだけを見るのではなく、なぜそこに負担がかかっているのかを考えること」
の大切さです。
痛くなる原因や、負荷がかかっている筋肉を推理して、普段の生活習慣の中からできることを一緒に考えていく。
これは、私が師匠である研周院稲垣先生から学ばせていただいたことの一つです。
長引いている筋肉の痛みの背景には、本人も気づいていない日常の習慣が隠れていることがあります。
靴やサンダル、歩き方、座り方、仕事中の姿勢など。
「そんなことが原因なの?」
と思うような小さな習慣が、体に繰り返し負担をかけていることもあります。
研晋院では、筋肉のアンバランスによって起こる体のねじれや歪みに着目し、ソフトな施術を行いながら、症状の緩和をお手伝いしたいと考えています。
そして、施術だけではなく、
「なぜ痛くなったのか」
「普段の生活で、何を変えたら楽になれるのか」 を一緒に考えていくことも大切にしています。