まだまだ終わらない移住の手続き

ブラジルに到着してから、あっという間に2週間が経ちました。
この間、連邦警察での手続きや総領事館への届出、ブラジルの携帯電話の契約、生活用品の買い出しなど、毎日慌ただしく過ごしています。
さらに、ブラジルのIDカードが期限切れになっていたため、一から作り直すことになりました。
銀行口座の開設などもIDカードができてからなので、移住に関する手続きはまだまだ続きそうです。
そんな中でも、7年前に暮らしていた頃と比べて、ブラジルで変わったことがいくつもありました。
物価の高騰と「Pix(ピックス)」の普及


まず驚いたのは物価の高さです。
ブラジルでは給料はそれほど上がっていないそうですが、生活用品や食料品はかなり値上がりしていました。
例えば、以前はご飯・お肉・サラダがセットになった定食が15〜25レアル(約465〜775円)ほどでしたが、現在は35〜40レアル(約1,085〜1,240円)ほど。
カジュアルな上着も、以前は25〜40レアル程度だったものが、今では75レアル(約2,325円)前後になっていました。
食器や文房具も全体的に高くなっています。
スーパーでは、お玉が25レアル(約775円)もしていて、「日本の100円ショップで買ってくればよかった…」と少し後悔しました。
ところが、7年前によく利用していた安いお店へ行ってみると、同じようなお玉が8レアル(約248円)ほどで販売されていました。
食器類は探せば安く購入できますが、食品や衣料品はどこへ行っても高くなっている印象です。
アイスクリームも以前の約2倍の価格になっていました。
支払い方法にも大きな変化がありました。
今では現金を使う人は少なく、多くの人が「Pix(ピックス)」かクレジットカードで支払っています。
Pixは、ブラジル中央銀行が2020年に導入した即時決済サービスです。銀行口座から直接支払うため、分割払いでなければクレジットカードより手数料がかからず、お店にも利用者にもメリットがあります。
私はまだIDカードが完成していないため銀行口座を作れず、現金払いですが、現金を扱う機会が少ないため、お店がお釣りを十分に用意していないこともあり、少し不便に感じています。
AI化が進んでいたコインランドリー

新居の契約がまだ終わっていないため、現在はマンスリータイプの住まいで生活しています。
そのため洗濯はコインランドリーを利用しています。
洗濯と乾燥で約35レアル(約1,100円)ほどかかるので、小さな衣類は手洗いをしています。
ここでも支払いはPixでした。
そして、一番驚いたのが設備です。
「アレックス、エアコンをつけて。」
そう話しかけると、自動でエアコンが動き出したのです。
日本でもAIを利用した設備は増えていますが、このコインランドリーは日本以上に進んでいるように感じました。
ブラジル流、週末のまとめ買い

ブラジルでは交通事情や大家族が多いこともあり、週末にまとめ買いをする家庭が多く見られます。
スーパーのカートは日本よりひと回り大きく、駐車場もとても広々としています。
24時間営業のスーパーもありました。
レジでは3〜10組ほど並んでいることが多く、会計にはかなり時間がかかります。
物価が高いため気軽には買い物できませんが、少しでも安い商品を探しながら必要なものだけ購入しています。
そういえば、リオデジャネイロの空港では、私の大好きなポン・デ・ケージョが1個約12レアル(約372円)もしていて驚きました。
ところが、マナウスのガソリンスタンドに併設されたイートインでは約3レアル(約93円)。
7年前とほとんど変わらない価格で販売されていて、少しほっとしました。
外食でよく見かける光景


マナウスには、バーとレストランを合わせたようなお店がたくさんあります。
屋外のテーブルで食事をしていると、どこからともなく犬が近づいてきます。
「何か食べ物をもらえないかな?」
そんな様子で尻尾を振りながら静かに待っています。
最初は少し驚きましたが、決して飛びついたり吠えたりすることはありません。
しばらく待ってももらえないと分かると、また静かに去っていきます。
観光客には少し驚く光景かもしれませんが、マナウスではよく見かける日常の風景です。
サッカー大国ならではのワールドカップ



ワールドカップ期間中のブラジルは、お祭りのような盛り上がりでした。
街中の至るところにテレビが設置され、買い物中でも足を止めて試合を観戦する人がたくさんいます。
ショッピングセンターや劇場前の広場では、大勢の人が集まって応援していました。
ブラジルが日本に勝った時は街中が大歓声に包まれましたが、ニュースでは「日本もよく頑張った」と温かい言葉も聞かれました。
一方で、ノルウェーに敗れた時の落胆ぶりは想像以上でした。
「あの場面はこうすればよかった。」
「いや、あの選手を交代させるべきだった。」
街中のあちこちで試合の分析が始まります。
デパートの女子トイレでも、隣同士の個室から試合について真剣に語り合う声が聞こえてきたほどです。
夫の話では、負けた悔しさで泣いてしまったサポーターもいたそうです。
サッカーは単なるスポーツではなく、人々の生活の一部なのだと改めて感じました。
さすがサッカー大国ブラジルです。