2日前から右膝が痛み始めました

一昨日のことです。

仕事から帰宅した夫が、

「歩くときに右膝が痛いんだよね。」

と言いました。

痛む場所を確認すると、右膝の外側です。

触診すると、太ももの外側(腸脛靭帯)の圧痛があり、太ももの裏(ハムストリングス)は硬く張って十分に伸びません。また、腰痛もあり、骨盤は後傾していました。

そこで、太ももやお尻の筋肉を中心に調整を行いました。

施術後に部屋の中を歩いてもらうと、

「膝の痛みはなくなった。腰の痛みも3割くらいまで減ったよ。ありがとう。」

と言って、そのままぐっすり眠ってしまいました。

膝が痛くなった原因を考えてみました(その1)

夫は胃を約80%切除しているため、食後にダンピング症候群を起こしやすい体質です。

そのため、食後は背中にクッションを当てたり、体を丸める姿勢になることが多く、骨盤が後傾しやすい状態です。

その影響で腰痛も起こりやすく、現在は胸郭の運動や腸腰筋のストレッチ、仙腸関節周囲の筋膜リリースなどを続けています。

妻が作業療法士なので、自宅で無料のリハビリができるのは少し得かもしれません(笑)。

しかし、これまで膝を痛がったことはありませんでした。

そこで思い返してみると、3日前に気になる出来事が2つありました。

一つ目は、今住んでいるマンスリー賃貸のテーブルです。

デザイン性のある斜め脚のテーブルなのですが、夫は引っ越してから3回も右足をぶつけていました。

ぶつけたのは右足の指や右下腿の外側でしたが、外くるぶし周辺は腫れていました。

もう一つは、右側のビーチサンダルの鼻緒が切れてしまったことです。

脱げないように歩いたことで、普段とは違う歩き方になっていた可能性があります。

「階段を上るときだけ痛い」

昨晩、夫がまた言いました。

「また膝が痛くなった。何とかしてくれない?」

「どんなときに痛いの?」

と聞くと、

「階段を上るときだけ。右膝の外側が痛い。」

とのことでした。

歩くときの痛みはなくなっているそうです。

仰向けになってもらうと、右脚が外側へ向いていました。

通常、右股関節が外旋している場合は、骨盤の影響で左脚は内旋気味になることが多いのですが、今回は左脚も外旋していました。

ただし、右脚の外旋がより強く、膝のお皿(膝蓋骨)も外側へずれていました。

実は、このパターンは臨床でも何度か経験があります。

そこで私は夫に尋ねました。

「もしかして階段を上るとき、つま先が外を向いていない?」

「そうかも…。よく覚えていないけど。」

夫は少し不思議そうに答えました。

これは、いわゆるガニ股歩行でよく見られるパターンです。

膝関節は大きくねじれるようにはできていません。

歩行では「スクリューホームムーブメント」という正常なわずかな回旋がありますが、それ以上にねじれが加わると、その負担が腰や膝に現れることがあります。

平地では問題なく歩けても、階段では片脚に体重がかかるため、ガニ股のまま上ると膝の外側に負担が集中しやすくなります。

前日に太もも裏や腰、お尻を調整したことで股関節の動きは良くなっていました。

今回も股関節周囲と右の大腿筋膜張筋を丁寧にほぐしました。

しかし、仰向けになると右脚はまだ外側へ向いたままでした。

下腿を調整すると変化が

そこで今度は下腿(膝から足首まで)の筋肉や筋膜を調整しました。

もう一度仰向けになってもらうと、右脚の向きが左脚とほぼ同じところまで戻っていました。

歩いて確認すると、

「膝の痛みはなくなった。腰は少し残っているけれど、かなり楽になった。」

とのことでした。

翌朝、職場で階段を上ってみたところ、痛みはごくわずかになっていたそうです。

しばらくは、階段を上るときにつま先が外を向かないよう意識してもらうことにしました。

今回の膝の痛みについて考えたこと(その2)

今回は股関節の可動域は十分ありました。

それでも右脚だけ外旋していた理由を考えてみました。

私が一番可能性が高いと思ったのは、右下腿を打撲したあとに皮膚や筋膜、筋肉の柔軟性が低下し、腓骨から腸脛靭帯、大腿筋膜張筋へと続くライン全体が引っ張られていたことです。

さらに、鼻緒が切れたビーチサンダルを脱げないように歩いたことで、前脛骨筋を過剰に使い、下腿が外旋しやすい状態になった可能性も考えられます。

そのような歩き方が続いたまま階段を上り、ねじれた状態で片脚に体重が繰り返しかかった結果、右膝外側の痛みにつながったのではないでしょうか。

ガニ股で階段を上っていることは、本人は意外と気付いていないことが多いものです。

今回はそこに意識を向けられたことも、大きな収穫だったと思います。

今後も経過を観察していきたいと思います。

※この記事は一症例についての考察です。同じ膝の痛みでも原因はさまざまです。症状が続く場合や強い痛み、腫れがある場合は、医療機関を受診してください。

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